0.2 チャネリングとディストリビューション

チャネリング:抽出における不均一性の大きな原因

チャネリングとは、抽出の際の「致命的な不均一性」を指します。
多量の水がコーヒーの粉と触れることなく、バスケットの隙間から流れ出る現象を指す用語です。
極端な例だとチャネリングは肉眼でも確認できますが、肉眼では確認できないほど微量なチャネリングでも、抽出の質に多大な影響を及ぼします。

チャネリングした時は、粉全体が水に均等に触れず、部分的に水が集中するため、粉全体から均一に抽出されたコーヒーより濃度は低くなります。

例を挙げましょう。
下記3つの点で、抽出の均一性に悪影響を及ぼすタンパーがあるとします。
1.58mmのバスケットに対して明らかに小さなサイズのタンパー
2.凸凹しているタンパー
3.タンパーの側面部(コーヒーとの接着面側)が面取り加工されているタイプのタンパー


この図はタンパーの側面部(コーヒーとの接着面側)が面取り加工されているタイプのタンパーです。